麻酔科
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麻酔科担当医のご紹介
麻酔科長 心臓外科麻酔 野尻 麻衣
出身大学 麻布大学
出身地 滋賀県
雪山 大輔
出身大学 酪農学園大学
出身地 大阪府
麻酔をすることになってこんな不安はありませんか?
- うちの子、高齢だけど手術しても大丈夫かしら?
- 麻酔をかけてちゃんと覚めてくれる?
- こんなに小さい体なのに麻酔に耐えられるのだろうか?
- 結構痛いのかな?
- 他に病気たくさんあるけど、本当に大丈夫かな?
- 麻酔の後、具合悪くなったらどうしよう。
全身麻酔をかけると聞いて、上記のように不安になる方も多いかと思います。
そこで、そんな不安を少しでも解決できるように、当院の麻酔に対する考え方を一緒に見ていきましょう。
まず、大前提として…麻酔なんて、かけないに越したことはない!!と考えています。
実は小動物における麻酔関連死は犬で0.1〜0.2%、猫で0.2〜0.3%と言われています。
これらの数値はかなり状態が悪い子のデータも含まれるので、鵜呑みにはできませんが、麻酔が命に関わる行為であるということは否定できません。
にも関わらず、私たちは麻酔をすすめることが多くあります。
その理由は、麻酔をかけた方が、その子のため、オーナー様のためになることがたくさんあるから、、、です!!
ここで看板犬ピディエちゃんとの会話をちょっと覗いてみましょう。
ピディエちゃん
-
麻酔はかけない方がいいって聞いたのに、麻酔をかけた方がいいことってあるの?
まい先生
-
獣医療における麻酔の役割は、ただ手術をするためだけじゃないんだよ。大きく分けてこの2つの役割があるよ。
- 痛みを伴う手術や処置
- 不動化
ピディエちゃん
-
不動化ってなに?
まい先生
-
私たちが扱う獣医療では、痛みがなくても恐怖や不安で暴れちゃって、検査や処置ができない子がいるんだよね。そういう時に麻酔薬を使って不安や恐怖を感じにくくしてあげておとなしくしてあげることを不動化って言うんだ。
ピディエちゃん
-
そうなんだ。麻酔をかけることってそういうメリットがあるんだね。知らなかった!でも麻酔ってリスクがあるって聞いたけど大丈夫なの?
まい先生
-
もちろん麻酔のリスクはあるよ。ただ、私たち麻酔医はその子それぞれのリスクを把握して、麻酔をかけるメリットが充分あると判断した時に麻酔をすすめてるんだよ。じゃあ、一緒に麻酔のリスクについて考えていこう。知りたいリスクの下のタブをクリックしてね。
さて、ピディエちゃんとの会話で麻酔をかけることのメリットとリスクが分かりましたね。
では次に、麻酔のリスクを最小限にし、手術や検査を成功させるために私たち麻酔医がしていることは何なのか、紹介していきましょう。
その子に合った麻酔薬の選択
術後を含めた適切な痛みの管理
これらを考えて行うのに当たり前なのですが、
執刀医が手術のみに集中できる環境を整える
執刀医が手術を行いやすくするようにサポートする
これは意外にとても大切なことなんです。
このように、当院では様々なことを考えながら、その子やオーナー様のQOL(生活の質)をあげる努力をしています。
その子のために1番いい方法を一緒に探していきましょう。