循環器科

循環器とは

ボールで遊ぶ犬

心臓と血管の病気を扱う科であり、不整脈や弁膜症、または心筋症などが犬や猫に多い病気です。
心臓外科では、まずは病気を正確に判断し、お薬の飲み方や検査の頻度などをアドバイスいたします。また、犬に多い弁膜症などは外科手術が適応となる場合があります。必要に応じてそちらの施設へのご紹介などもいたしておりますので、お気軽にご相談ください。

診察時間について

オリーブ循環器科では、専門診察で行う検査や説明を、時間をかけて丁寧に行うために、通常の外来とは別に、「循環器外来」のいう1時間の完全予約診察枠を設けております。 他院からの紹介の方は、血液検査やレントゲン画像も持参してください。また、通常の外来や他院にて心雑音を指摘された方などもお気軽にご相談ください。

ご予約方法

水曜日(10時〜18時)
EPARKの予約システムより「循環器科専門外来」を選んでいただき、ご予約をお願い致します。

水曜日以外
時間は13時〜、14時〜、15時〜の三枠となり、お電話にてご予約を承っております。

オリーブ動物医療センター
京都府京都市山科区四ノ宮神田町 12-5

TEL:075-501-2139

TEL:075-501-2139

循環器科担当医

三村 貴大

三村 貴大

出身大学 酪農学園大学
出身地 滋賀県

野尻 麻衣

野尻 麻衣

出身大学 麻布大学
出身地 滋賀県

循環器(心臓外科も含む)に関するご相談はこちらまで

現在お困りごとのある飼い主様だけでなく、他院の獣医師様にも気軽にご相談いただけるような取り組みを行なっています。
下記の質問フォームより、ご相談内容をお送りいただけると、専門の獣医師よりご連絡いたします。どんな些細なことでも相談可能です。ぜひお問い合わせください。

心臓病に必要な検査

  • 身体検査(聴診など)
  • 血圧測定
  • 心電図検査
  • レントゲン検査
  • 超音波検査
  • 心筋バイオマーカー測定(血液検査)

ペットの主な心臓病について

犬の心臓病

先天性疾患(生まれつきある心臓や血管の異常)として、動脈管開存症、肺動脈狭窄症、大動脈狭窄症、心房または心室中隔欠損症などが挙げられます。
後天性疾患(生後なんらかの原因で発生する心臓病)では、僧帽弁や三尖弁の閉鎖不全症、肺高血圧症、フィラリア症、拡張型心筋症などが挙げられます。
特に僧帽弁閉鎖不全症は中高齢の小型犬に多い病気であり、多くが内科的な管理で進行を遅らせることが可能です。

猫の心臓病

先天性疾患としては心房または心室の中隔欠損症、大動脈狭窄症などが挙げられます。
後天性疾患としては肥大型や拘束型などの心筋症が挙げられます。

院内での検査画像

僧帽弁閉鎖不全症(弁膜症、逆流)

なんらかの原因(多くが加齢性)により、僧帽弁がしっかりと閉鎖できず、血流の逆流が生じる疾患です。

検査画像

正常な心臓の四腔像
正常な心臓の四腔像です。
正常な四腔のドプラー像
正常な四腔のドプラー像です。
MRの四腔像
MRの四腔像です。
MRの四腔像のドプラー像
MRの四腔像のドプラー像です。
正常な胸部のレントゲン画像
正常な胸部のレントゲンです。
MRのわんちゃんの胸部レントゲン画像
MRの犬の胸部レントゲンです。

症状

  • 咳がよく出る
  • 散歩に行きたがらなくなってきた
  • 呼吸が苦しそう
  • 痩せてきた
  • ふらついたり、倒れたりする
  • どこか元気がない

治療

以下のような症状が見られます。
内科的治療下記のようなお薬を合わせて管理します。
  • ACE阻害薬
  • 利尿薬
  • 強心薬
  • 血管拡張薬
外科的治療原因となっている弁の再形成をします。
  • 弁輪縫縮術
  • 腱索再建術

肥大型心筋症

心筋が肥厚することにより、全身に血液を送り出しにくくなる疾患です。

検査画像

正常な猫の心臓の四腔像
正常な猫の心臓の四腔像です。
HCMの子の四腔像
HCMの子の四腔像です。

症状

以下のような症状が見られます。
  • 呼吸困難
  • 歩行異常
  • 足を触ると異常に嫌がる
  • 四肢が冷たい

治療

内科的治療下記のようなお薬を合わせて管理します。
  • 強心薬
  • 利尿薬
  • 抗血栓薬
  • 血管拡張薬

循環器科のQ&A

循環器科とはどういう病気のことですか?

心臓と血管の病気を扱う科です。心臓のリズムが乱れているような不整脈も対象となります。動脈管開存症のような先天性疾患から僧帽弁閉鎖不全症など心臓病は数多くあります。それらを適切に診断・治療し、お薬の飲み方や検査の頻度などもアドバイスいたします。

どんな時に受診すれば良いですか?

心臓に雑音があると獣医師から指摘され治療中だがよく病状がわからない、今後どうなっていくのか、他に治療法はないのか知りたい。
些細なことでも疑問や不安があればお気軽に受診してください。

受診の際に準備するものはありますか?

他の動物病院で検査されたもの(血液検査やレントゲン、心電図など)をお持ちください。なければ大丈夫です。
現在飲んでいるお薬があれば、お薬の種類がわかる処方箋もお持ちください。処方箋がなければ現物をお持ちいただければ助かります。

心臓病が悪化するとどうなりますか?

心臓病にもよりますが、咳が出る、動きたがらないなどの症状が多いです。しかし心臓病は無症状なことが圧倒的に多く、症状が出た時はかなり進行しています。動物は体調の変化を言葉で訴えることができませんから早期発見、早期治療が大変重要になります。

どんな検査をしますか?

聴診、レントゲン、心電図、心臓エコー検査、心臓マーカーなどを組み合わせて行います。どの検査も麻酔を必要としないため負担はそこまで重くないと思います。しかし不安で検査が苦手な子は飼い主様と一緒に検査させてもらうこともよくあります。ご希望であればすべての検査に同伴することが可能ですのでお気軽にお申し付けください。

心臓外科のご相談を承っております

オリーブ動物医療センターは、京都市山科区にある動物病院です。
心臓病は犬・猫によくみられる疾患の一つであり、早期発見・治療がとても大切です。
心臓外科の紹介症例も多く扱っておりますので、心臓外科に対するご相談はお任せください。
どんな些細な心配事でも構いません。お気軽にお問合せください。

病院名 オリーブ動物医療センター
院長 三村 貴大
住所 〒607-8035 京都府京都市山科区四ノ宮神田町12-5
電話番号 075-501-2139